絵ろうそくについて

絵ろうそくは、「お花の代わりが出来る」とよく言われます。
よく勘違いされるのは「お花の絵が描いてあるからお花の代わり」と思われる方が多いのですが、実は「原料が植物性だから」なのです。

絵ろうそく(和ろうそく)の原料について

これがハゼの実です。
ハゼには150種類ぐらいの品種があって
よく蝋に使われるのは
昭和福ハゼ、葡萄ハゼ、伊吉ハゼ、などです。
蝋分は外側の皮と種の間にあります
これがハゼの実から採った
木蝋(もくろう)です。
九州や四国で集められた実が
福岡県や長崎県にある製蝋所に送られ
このような状態で私たちの所に来ます。

これはみつばちの巣を精製して
採った蜜蝋(みつろう)です。
糠蝋(ぬかろう)を混ぜると
どうしても粘りがなくなります。
それを防ぐ意味合いと同時に
これを入れることによって
炎にまろやかさが加わります。

米ぬかから精製した糠蝋(ぬかろう)です。
絵付けに使う和ろうそくは型流しで造られますので型離れを良くする意味合いといつまでも光沢を失わない様に木蝋に混ぜてやります。

これが和ろうそくの芯です
和紙の上にい草の髄(ずい)から取り出した灯心を巻いたものです
蝋がとても粘りがあるため糸芯だと吸いあがりません。この芯だから綺麗に燃えてくれます

絵ろうそくの意味

絵ろうそくの原料は、植物のハゼの実の油から抽出した木蝋(もくろう)を主成分とした植物蝋を使用しておりますので、日常は、火を付けずに、お仏壇のお花の横にお供え頂ければ万一お花が枯れた時に、ご先祖様に対して失礼にならないという意味合いがございます。
そして、ご先祖様の大事な時(お盆、お彼岸、月命日など)にこそ火を灯して頂ければとてもありがたい功徳になると云われております。

Painted candle

Painted candle are rare in Japan. This is kind of candle is not commonly used at Buddhist services. However, it’ s sometimes displayed on family Buddhist altar in the areas where floweres are seldom sold in winter. It’s usually sold as a souvenir.

―絵蝋燭―

絵蝋燭は日本でも昔は冬場にお仏壇にお花が供えられない時にその代わりとして使われていた。現在は見た目の美しさからインテリア、おみやげ品として用いられている。